ばっかり食いをした中でも、今でも大好きなものがある!
それは昔、お祭りの露店で売っていた「フレンチドッグ」だ!
これにはすごくこだわりがあって、ピンクの魚肉ソーセージと、分厚いミックス粉で作られたものでなければいけない。見た目もとても大きくて(今コンビニで売られているフレンチドッグの1.5倍くらいの長さ)、ケチャップが全体に満遍なく塗られているものでなければだめだ。
きちんとした肉感のある茶色いソーセージに、マスタードやケチャップをかける、今どきのフレンチドッグでは駄目なのだ!
ある日、いつも小遣いをたくさん持っている友達のなおこと、お祭りに行った。
私が住んでいたのは「市」だったけど、大都市ではなく、すでに人口が減ってしまって、市の基準に満たないほどになっている市だった。なので、お祭りもそんなに大規模ではなく、露店の種類もそんなに多くはなかった。
だから、食べ物を売っている露店は少なく、選択肢もあまりなかったので、「お祭り=フレンチドッグ」の構図が頭にできあがっていた。
当然、しばらくすると、「お腹空いたね、フレンチドッグ食べる?」ということになり、なおこと一緒に露店でフレンチドッグを買った。
1本食べ終わって、「何か食べた気がしないね・・・」「そうだね・・・」と、意見は一致!!そして2本目を買った。
2本目を食べ終わっても、満足しない。
そして3本目を買った。それでも満足しない・・・。
小学生だったので、見世物小屋やろう人形の館、バイクのサーカスなどでお金を遣ってしまい、私のお財布はもうすっからかんになっていた。するとなおこが、「おごってあげるから食べようよ!!」と言うではないか!
正直、まだ食べたかったので、喜んでおごってもらった。4本目だ。
まだ食べたい・・・。
すると、なおこがまた、「まだ食べる?」
「いいの?」
「まだお金あるからおごってあげる」
5本目だ。
なおこは、「まだ食べたいね・・・」
「美味しいからまだ食べたくなるね・・・」
「食べよう!!」と言って、またおごってくれた。
6本目を食べ終わって、「いやぁ~、食べたね!お腹いっぱいになった~」と言って、美味しい気持ちのまま家に帰った。
そして、夜ご飯に突入し、それも普通に食べた。この頃から、私は胃拡張だったのだろうか・・・?
それからというもの、大人になっても「お祭りの露店=フレンチドッグ」のイメージのままだ。
でも、今の露店で売られているフレンチドッグは私の中では失格!!
なので、糖質制限前は、たまにマルちゃんの魚肉ソーセージを買ってきて、ホットケーキミックスをごってりとくっつけて、油で揚げて食べていた。
もちろんケチャップを全体にたっぷり付けて!
幸せだ~・・・!