高校生の私が次に選んだダイエットは、セ○ナという下剤を毎日飲んで、下痢で痩せるという方法。
当時、コー○ックを飲んで痩せた友達がいた。そのコは、中学生の頃違う学校に転校したんだけれど、久しぶりに会うとすごく痩せていた。
しかも、その頃すごく人気があった中森明菜のウエストみたい！細くてベルトで絞っている！！
そんなウエストに憧れないわけがない！
行動力だけは人一倍ある私はすぐに薬局へ行き、安い下剤を探して購入した。それがセ○ナだった。
それから何日間か下痢をした・・・。痩せた自分を夢見て、お腹が痛くなることを我慢して続けた。
だがある日、共通の友達からこんな話を聞いた。
「○子って今、毎日コー○ック２０錠飲まないと便が出ないんだって。飲み続けたらそうなるんだね。怖いよね～！」と、私がセ○ナを飲んでいるのも知らずに、怖い話を遠慮なしに言ってくる。
その話を聞いた数時間後に、母親から、「高橋さんの知り合い、セ○ナずっと飲んですごく痩せたんだと。でも今はもう、セ○ナいくら飲んでもウ○コ出なくなって、人工肛門つけて生活してるんだとさ。おっかないね」と・・・。
母は、私がセ○ナを飲んでることなんて全く知らなかった。なのに友達の話を聞いた数時間後に、さらにこんな話を聞くなんて・・・。とても恐ろしくなり、そんな大変な身体になるのはおかしいと感じ、すぐにやめた。
今でもテレビで極たまに、下剤ダイエットの怖さの再現ドラマを観ることがある。
下剤を毎日飲まないと太るかもしれないという不安から、飲むのをやめられない「下剤依存症」という精神的な病気もあるらしい。
痩せたいために飲み続け、いくら飲んでも排便ができなくなり人工肛門になってしまっては、遠い昔の思い出・・・では済まされない。
健康的でキレイに痩せること意識していれば、そんな風に身体に負担がかかるダイエットはしないのかもしれない。途中で怖くてやめた私は正解だった・・・。
