母と一緒のダイエットは、確かこれから始まったと記憶している。
母と私の二人で張り切って本屋へ行き、カロリー制限のレシピ本を買い、これまた張り切って、その夜にレシピ通りに料理を作った。記憶では、「野菜のトマトジュース煮込み」と「サラダ」だったはず。
今みたいにイタリアンちっくな材料ではなく、ただ単に野菜を鍋に入れ、トマトジュースで煮込み、最後に塩と胡椒で味付けをするというもの。今なら、「こんなの美味しいわけがないじゃないか!!」と怒りたくなるようなレシピ。昔だから通用したのか?今の時代だと、もっときちんとニンニクを入れたり、オリーブオイルを入れたり、固形スープの素を入れたりするんだろうなぁ~。
そしてもう1品、記憶に残っているのが豆腐のカキ油スープ。これもトマトジュース煮込みと勝負できるほど不味かった・・・。
こんな粗末なレシピばかり載せた本を売って良いのか!!ふざけるな!!お金返せ!と言いたくなるほどにレベルの低い本だった。
でも今、どこかの古本屋にでも激安で売っていたら、買いたい気がする。きっと彼と一緒に、いいだけその本をバカにして、笑いの材料にして、話に花が咲くだろう・・・フフフ・・・。
2日間くらいそのレシピ本に載っている料理を作ってみたが、あまりの不味さと空腹感、味の物足りなさで、結局「ダイエットやめて美味しいもの食べたくなったね。こんな思いするなら痩せなくて良いよね。めまいで倒れたら大変だわ。母さんもうやめたくなった」と母が言い出し、私もその意見に賛成してカロリー制限ダイエットは終了した。
今考えると、カロリー制限ってヤツ、みんなやっていたなぁ・・・。
少量の野菜だけを食べていれば、痩せてキレイになると思っていた。絶対にやってはいけないダイエットの方法だ!
何せ、他の栄養はすべてカットされるからめまいがする。それに、友人とスプライト&ポテトチップスを好きなだけ飲み食いしまくるのが習慣だったのに、自分だけ「ダイエットしてるから食べない」なんて、言い続けられるわけがない。
たった2日間でも、食べ盛りの中学生の私にはかなり過酷なダイエットだった。