私は糖質制限を始める前、油(脂)って身体についている脂肪と同じものだと思っていました。脂肪の「脂」と脂質の「脂」が同じだから・・・。
専門的な知識がなければ、こんなイメージを持ってしまって当たり前ですよね。
そのせいで、ダイエットといえば「単純に油(脂)を摂らなければ身体の脂肪は落ちていく!だから脂質が多いものは摂らない!!」が正しいと思い込んでいました。

今までのダイエットでは、「脂質を徹底的に摂らない!!」と決心し、何度も食事制限を繰り返してきました。その結果、肌はカサカサボロボロ、便秘、やつれなど・・・色々な体調不良で結局、目標体重まで落とせないうちに挫折・・・。

脂質を減らした食事に変更している間に何を食べていたかというと、豆腐・ところてん・こんにゃく・葉野菜・春雨スープ・果物・おかゆ・・・など。
毎日毎日、どのメニューにも油(脂)は入れないように徹底して、その結果やっと手に入れたものは強いストレスと艶のない肌と老けた顔でした。それでも、少し痩せられたことに満足していました。
今考えるとバカバカしいとさえ思えてしまう、意味のないダイエット法。当時、あれほど苦労したのに・・・。
女性なら、一度はこんな「意味のないダイエット法」を試したのではないかと思います。

糖質制限でダイエットに成功してから、以前のダイエットは「間違った知識が痩せる邪魔をしていたんだ」ということを理解しました。
油(脂)を食事から排除しても、糖質は何も考えずに摂ってしまっていたのだから、思うように痩せるはずがないです。
良い例が、春雨や果物!!どれも糖質が多め・・・。それなのに、何の迷いもなく「この食材はたくさん食べても太らない」と信じて食べていました。
過去の記事で、「糖質の摂りすぎは太るもと!」と何度も説明していますが、結局はそういうことなんですよぉ~!!
糖質を摂り過ぎているうちはなかなか痩せられません!!
例え、摂取カロリーや脂質を抑えたとしてもです!!

なぜか??
1日3食、白米や白パンなどの精製炭水化物を食べ、砂糖のたっぷり入ったお菓子や飲料を摂っているような食生活だと、血糖値が急上昇!!180mg以上の高血糖により、リアルタイムで血管内皮が傷つけられ、すぐにインスリンが追加分泌されて血糖値を下げようとします。
インスリンが分泌されると、血液中のブドウ糖は骨格筋や心筋などの脂肪内に取り込まれて、エネルギー源になります。その一方でインスリンは、余分なブドウ糖を体脂肪として蓄えようとします。精製炭水化物を摂り過ぎると、このようなことが1日に何度も繰り返されるので肥満は当然ということになります。
インスリンの大量追加分泌が必要なのは糖質だけ。脂質を摂取してもインスリンは追加分泌されません。
糖質制限中は糖質を減らす分、相対的に高脂質・高たんぱくの食事に切り替えなければなりません。それでも太るどころか、むしろ健康的に痩せていきます。
その一番の理由は、代謝が良くなるから。
日常生活の主なエネルギー源となっているのは「脂肪酸―ケトン体システム」です。ケトン体というのは脂肪酸の代謝によってつくられる物質。
一方、日頃なじみ深い「ブドウ糖―グリコーゲンシステム」は、肝臓と筋肉に蓄えられているブドウ糖の集合体。
現代の食生活を送る人の体は、本来なら日常生活時の主なエネルギー源として使われるはずの「脂肪酸―ケトン体システム」がほとんど使われず、「ブドウ糖―グリコーゲンシステム」ばかりが優先して使われているため、人体の代謝は乱れ、エネルギーを効率良く消費することが難しくなっています。
あえて糖質を摂らず、ずっと枯渇した状態にしておくと、代わりにエネルギーとなるケトン体を供給しなければならないので、ケトン体回路が活発に回り続ける。つまり、蓄積した中性脂肪を燃焼させることができるようになります。

スポンサー

サイト内検索

Twitter